ラスアスといえばこれ。「開幕のボックスをめぐる物語」
どうも。
かる茄子です。
「試合が始まって、開幕のボックスを開ける人は初心者」
「ボックス開けずに凸する人は上手い人だ」
こんな言葉聞いたことがありませんか?
後者はちょっと大げさですが、前者はラスアスを長くやっている人なら聞いたことがあるかもしれません。
僕の動画や生放送でもコメントを貰った事があります。
今回は、ラスアスマルチ勢みんな大好き「ボックス」を、開幕に開けることについてお話しします。
※今回は「開幕のボックスを開けるかどうか」にフォーカスしてお話しします。
「2個目のボックスを開けるか」
「それ以降はどうするか」
等々あると思いますが、とんでもない文字数になる事が予想されるので今回はあまり触れません。
なぜ彼らは走るのか
試合が始まった直後のプレイヤーの行動は基本的に2パターンです。
1.初期位置のボックスを開ける
2.ボックスを無視して走る
細かく分けるとまだありますが、大体このどちらかのパターンが多いです。
(昔は開幕でボックスまで走って挨拶とか流行ってましたよね・・・)
このゲームの特徴である、投擲物をはじめとしたアイテムの「クラフト」要素。
スカベンジャー3を除けば、このクラフトに使う材料の調達はボックスからの補給以外にありません。
クラフトによって作れるアイテムはどれも強力な効果で、所持しているかどうかによって試合に大きく影響してきます。
であれば、ボックスを開けて素材を取得しアイテムをクラフトすることは、試合を有利に進めるうえで取るべき選択肢の1つであることは間違いありません。
では走り去ってしまう彼らはそれを分かっていないのか。
もしかしたら中にはそういう方もいるかもしれませんが、99.99%そういった理由ではないでしょう。
なぜ開幕のボックスを無視して走り出すのか。それは・・
開幕で有利ポジションに着くことの重要性を理解しているからです。
ボックス開けてる暇があったら有利ポジションを取ろう
開幕の展開はその後の試合の流れを決めるうえで重要な要素になります。
例を挙げると、試合開始後に中間地点のボックス辺りで戦闘が始まり、味方が全員やられてしまい、敵は4人生き残っていた場合を考えていきましょう。
中間のボックスをこちら側は取ることができず、敵に独占されてしまいます。
さらに自分たちはリスポーン地点で復活し、復活するまでの間、敵はマップを動きたい放題です。
敵はこちら側のリスポーン地点を自分たちの位置からある程度予測でき、こちら側はリスポーン直後で周りの状況もつかみきれない状態です。
この間に自分たちのリスポーン地点まで距離を詰められた場合、リスポーン直後に敵に撃たれてやられる可能性があります。
このループから抜け出せないと、いつまでたってもボックスに触らせてもらえず相手にキルされ続け、相手はポイントを増やして武器の強化やアーマーを入手し、そのまま戦力差が埋められず負けてしまうでしょう。
ちょっと大げさに書きましたが開幕の展開で負けてしまうと
リスポーン→キルされる→リスポーン→キルされる・・・
というような負のスパイラルに陥り、試合に勝つことが難しくなることはもちろん「メンタルがやられて途中抜けする人」が出てくる可能性が高くなります。
もちろんマップの広さや相手の力量、開幕でやられた人数や敵の人数にも依存しますが、開幕で負けてしまった場合にいかに不利な状況になるかお判りいただけたかと思います。
話が逸れてしまいましたが、開幕の展開がその後の試合の流れを決める重要な要素になるため、開幕の戦いをいかに制するかを考える必要があり、開幕で相手を倒す方法を考える人が出てくるわけです。
その答えの一つが、開幕で有利ポジションを抑えるということです。
開幕ではブースターを使わない限り武器の強化はありえないうえに、アーマーも着ていないため一度有利なポジションを取られた場合、取り返すことは非常に困難です。
そして有利ポジションを取るためには開幕で相手より先に動き出さなければいけません。
そこで、ボックスを開ける時間を削ってでも走り出す人たちがいるわけですね。
また、開幕のボックスを開ける目的はクラフトのための材料を手に入れることです。
しかし、ほとんどの場合は開幕のボックスだけだと材料が足りず、煙幕やナイフくらいしか作れません。
例のエキスパートの人は別ですが←
基本的には開幕でナイフ一本持っていても何も起きませんし、
煙幕は追い打ちができないとそれだけでは相手を倒すことはできません。
そもそも投擲物を作っていたとしても、相手が先に有利ポジションを抑えて待たれている場合、投擲物を投げる前に倒されることがほとんどです。
総じて決定打にならない可能性が無視できないレベルで高く、走って有利なポジションを先に抑える方が開幕で勝てる見込みが高いのです。
僕も「ほとんど」開幕はボックスを開けずに走ります。
理由は先に述べたとおりですが、最近では相手も開幕で有利ポジションに走っている場合が多く、ボックスを開けずに走るだけでは有利にならない場合が多いです。
走ってボックス付近で有利ポジションを取り合う戦闘が多い印象ですね。
ボックスを開ける行為は愚策なのか
ではボックスを開けずに走ることが100%正解なのか。
僕の考えはノーです。
さっきまで散々走ることのメリットを挙げていたのに・・・
と思われる方も多いでしょう。
何故ノーなのか。
それは「自分の装備によるからです。
イメージしやすいのは「工作師3」でしょう。
開幕のボックスから出る素材であっても、煙幕とナイフor煙幕と治療キットくらいは作れる可能性があります。
工作師3であれば2つのアイテムのクラフトでギフトを味方に配れますし、クラフトスピードが速く時間のロスも最小限に抑えられます。
さらにギフトによるアイテムの供給は投擲物の少ない開幕の戦闘において、試合が進んである程度時間がたった後のそれよりも遥かに影響力が大きいです。
後半であれば武器が強化されており、武器によっては投げられる前に倒しきることもできますし、こちらが勝っている場合であれば相手が投擲物を複数持っていることを考えて動けます。
また煙幕以外の投擲物なら、敵が複数固まっている開幕でダウンからのキルを狙いに行く場合、投擲物を使うことで自分がやられるリスクを下げることができます。
工作師がいない限りは開幕で爆弾や火炎瓶を持っていることは稀であり、投擲物を上手く使うことでこちら側に有利な展開を作り出すことができます。
ただ、問題もあります。
治療キットが出た?
普通に戦いましょう。
言うまでもないことですが、
エキスパートを付けている人は開幕のボックスは開けましょう。
開幕で走り出さない=初心者?
冒頭のお話に戻ります。
開幕でボックスを開ける人は初心者とか、開けない人は上手い人が多いとか。
実際にこのようなコメントをいただいたり、Twitterなんかで見たことがあります。
ここまで読んでいただけた方ならわかると思いますが、
「それは完全に偏見です。」
ボックスを取る人の中にはきちんと目的をもって開けている人もいますし、
ボックスを開けなければ上手くなるかといえばもちろんそんなことはありません。
ではなぜこのような偏見が生まれてしまったのか。
僕の個人的な見解ですが、
ボックスを開ける人の中に初心者の方の割合が高く、
ボックスを開けない人は開幕の展開の重要性を理解している方が多いため
だと思っています。
(今回は初心者=ゲームを始めたばかりの人としてお話ししています)
初めの頃は立ち回りなんてどうしたらいいのかわからないものです。
誰かに教えてもらわない限りは、ゲームをプレイしながら学んでいくことになるでしょう。
そしてプレイしていく中で、ボックスから出た素材でアイテムがクラフトできることを学ぶと思います。
素材が出てクラフトをする、そうしなければ投擲物も角材も無いわけで。
まだ大武器や小武器で敵を倒すことが難しい初心者は、クラフトしたアイテムに頼ることも多いはずです。
となれば、当然ボックスを開けますよね。
ゲームを始めたばかりの初心者の段階で、開幕から試合の展開を考えて行動するなんてハードルの高いことをこなせる人はほとんどいないと思います。
これらの理由から、試合開始後に目の前のボックスを開けるのは当然のことじゃないかなと思います。
さらに言うと、初心者の段階で開幕で走り出すのは危険極まりないです。
ボックスを取らずに走るのは目的があるからです。
それを理解せずに走っても行動に無駄が出てしまいます。
何より、先ほどお伝えした通り最近では相手も開幕でボックスを取らずに詰めてきていることが多いです。
仮に有利ポジションを目指したとしても、
撃ち合いに慣れていない初心者が、開幕で距離を詰めてくるような、ゲームに慣れているであろうプレイヤーに勝てる可能性は限りなく低いです。
であれば、初心者のうちは先頭を走るのではなく味方の動きを観察して、2番目3番目の位置を動くのが良いように思います。
「開幕でボックスを開ける人は初心者」と決めつけず、
その後の動きを見て判断するようにしましょう。
以上です。
今回は昔からちょくちょく話題に上がる開幕のボックスについてお話しました。
僕も工作師3やエキスパートなときは開幕のボックスを開けることはあります。
状況に応じて最適な行動をとっていきたいですね。
開幕以降のボックスの話もしたいですが、
冒頭でお話した通りものすごい文字数になるので今回はこんなところで・・・
ここまで読んでいただきありがとうございました。
それではまた。